日本・イスラエル・パレスチナ学生会議(Japan Israel Palestine Student Conference) は「日本・イスラエル・パレスチナの学生間の交流と対話の機会を創出すること」を目的として2003年に設立された学生団体です。
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理念
1 「対話」の機会の創出・相互理解の促進
本会議の第一の目標は、長引く紛争によって断絶されたイスラエル・パレスチナからの学生に「対話」の機会を提供することです。
「この会議に参加するまでパレスチナ人に会ったことがなかった」
「知っているイスラエル人は皆兵士だった」
と言う学生は、決してマイノリティではありません。壁によって隔てられ、お互いに顔を合わせることさえ困難なパレスチナ・イスラエルで、双方の偏見が生じることは想像に難くないと思います。
会議では、イスラエル・パレスチナ・日本の学生が約2週間ほど共同生活をしながら議論をしていきます。紛争に関わる政治的なトピックから、日々の生活に関する話題まで幅広い観点から「対話」を進め、問題の解決策について話し合います。
共同生活の中では、自炊をしたり、観光をしたりと、それまで知ることのできなかった相手の考えや性格に触れることができます。これにより、まず相手が自分と同じ1人の人間なのだという実感を得られることができます。この認識は、互いの信頼関係を醸成する過程で欠かせないものであると私たちは考えています。
2 日本におけるイスラエル・パレスチナ問題への関心喚起
両地域から地理的・文化的に離れた日本社会においては、パレスチナ・イスラエル問題に対する関心や理解は充分だとはいえず、問題が「宗教対立」として片付けられてしまいがちです。イスラエル・パレスチナというと、「何か複雑で危険な場所である」といった表面的な印象だけが多く共有されているように感じます。
同問題の背景には、異なる社会的グループやマイノリティに対する暴力が存在し、それは日本にも数多く存在しているのにもかかわらず、しばしば看過されている問題なのではないでしょうか。
そのような問題の共通した構造を見つけ出し、日本社会においてもイスラエル・パレスチナ問題の関心喚起を図りたいと私たちは考えています。
そこで私たちは、合同学生会議の開催を通じて情報発信を進め、問題意識を高めることを目指しています。また、学生・社会人を含め、多くの世代に関心を持っていただけるよう、レクチャーやセミナーを開催しています。